【番外編】部長、手紙寺へ行く
どうも。ぼっち部 部長のあやねです。
いつもはぼっち部についての活動報告やイベント予告をする当ブログですが、
先日、面白い経験をしたのでレポートしたいと思います。
ひょんなことからとある男性に出会いまして、
私が「昭和の音楽を聞くこと」という少し珍しい趣味があることから
「今度、歌謡曲イベントがあるので来てくれないか」
とお誘いを受けました。
私「いいですよー、ちなみに場所はどこですか?」
男性「手紙寺っていうお寺なんだけど」
ん??寺!?
私「なんでお寺でやるんですか?お寺側もよくOKだしましたね」
男性「まぁ、僕のお寺なんで」
え??
私「もしかして、おじさんお坊さんなんですか?」
男性「まぁ、一応住職やってまして」
住職!?
住職ってお坊さんの中でも一番偉い人ですよね!?
というわけで私、お寺から呼び出されました。
お寺なんて葬式のときにしかお世話にならないと思っていたんですが、思わぬ形でお寺に訪問することになりました。
でもお寺って、固い棒で肩をパシーンとされるイメージがあるじゃないですか。
私なんて雑念だらけだから太鼓の達人の鬼モード並みに叩かれること必至です。
肩が壊れる・・・!!
とりあえず当日までに清らかな心になるために
靴のかかとを踏まないようにしたり、
服のすそで鼻を拭かないようにしたり、
ガムを飲み込まないようにしたり、少しでも良い人間になろうと努力いたしました。
晩御飯前の夕食のつまみ食いも辞めてみたら
1個も減っていないから揚げを見て
「FBIにマークされるレベルの
つまみ食い常習犯のあんたがつまみ食いをしないなんて!!」
と母が驚いておりました。
そして開催日の9月16日の土曜日
お寺のある東銀座へとやってきました。
駅を出ると歌舞伎座が出現
今回、行く場所は「手紙寺」というお寺のはずなんですが、
周りを見渡してもお寺らしいお寺もなく・・・
全然見当たらない・・・
ん??
あっ!!ここだ!!!!
思っていた感じと違うけど、とりあえずエレベーターで3Fへ
ほ、本当にここだよね・・・
恐る恐る扉を開けると
とりあえずここで間違いないようです!!
しかし本の量がすごい・・・背表紙の読み方すら分からない。
ちなみにこれ部長の家の本棚ね。
全然違うね!!教養がまるでない!!
当日はNHKの取材も入っていました。
私もインタビューを受けまして、
昭和の魅力に関して聞かれたので熱弁してきました。
「風見しんごって伊東家に裏ワザ教えてくれるおじさんだと思っていたけど
あんなにダンスができる人だとは思わなかった。
「『○○クンはそーゆーおセンチな17歳なのダっ!』みたいな80年代に流行った昭和軽薄体っていう文体、今見るとマジでキモい」だとか
終いには自作の「3年B組金八先生」全シーズン生徒座席表まで
見せびらかしていました。
今回は平成生まれの若者とシニア世代の方々が
昭和歌謡を聞きながら語りあうイベントでして
(※手紙寺公式HPより引用)
実はこの中に元渡辺プロダクションのマネージャーだった方がいて、
小学生の頃から渡辺プロのファンだった私にとってはめっちゃ緊張しました
(画像は私が小学2年生に見たライブのパンフレット)
昭和歌謡を流しながら、歌詞を読んだりその曲の世界観を探ってみたり、
当時の出来事を懐かしんだり・・・(八代亜紀が矢代になっているのはご愛嬌)
私の語彙力だったら「マジで悲しい」「彼氏と別れてすげぇ辛い」としか表現できない感情を情景を想起させることによって伝えるなんて、昔の人マジでヤバい。
器用にiPadで歌詞を調べるご住職、違和感がすごい。
やはり昔の歌を聞くと当時を思い出すのか思い出話に花が咲きます。
おじさま「集団就職で北国から上野駅まで出てきてさ、東京で働くんだけど、
やっぱりしばらくすると故郷が恋しくなるわけ。
そんなときは上野駅まで行っちゃうのね」
私「上野駅から汽車に乗って故郷に帰るんですか??」
おじさま「ちがうちがう。故郷に帰る訳にも行かないからね。
自分の故郷の東北方面から上野駅に着いた列車の上に積もった雪を見に行くわけ。
・・・あぁ、自分の故郷の雪だなぁって。」
切 な い ! ! !
好きな人からLINEが来ないぐらいで、すぐ切ないって言ってる現代のJ−POPと比べ物にならないぐらいの切なさ!!!!
ちなみに私は好きな昭和歌謡として島津ゆたかの「ホテル」を推しました。
平成世代はみんなキョトンだったんですが
シニア世代の方々は「あーそれはちょっとアダルトだよおお!」と「それは色っぽすぎるな」と反応してくれてめっちゃ嬉しかったです。
男性陣から「テレサ・テンとか慎ましすぎる女性をテーマにした曲を女性はどういう気持ちでカラオケで歌うの?」って質問されたんですが
「こうはならないでおこう・・・と思いつつも、
可哀想な自分を演じながら歌う。女性はみんな女優だから」
という意見を言ったらマダム(八千草薫似の美人)に共感してもらって嬉しかったです。
そんな感じであっという間に2時間経過。
最後に草笛の演奏にあわせながら「ふるさと」をみんなで歌うことにしました。
私たち世代にとって「ふるさと」って小学校のときに音楽で習った童謡程度の認識だと思うんですが、シニア世代にとってこの曲はみんなの子供の頃の自然の景色を想起させる大切な曲だそうです。
こうやってブログで世界中に文章を発信できたり、コミュニケーションできたり便利な現代ですが、今や個人で好きな音楽が聞ける時代。
このような全員の思い出にしっかり刻まれている1曲というのは、我々世代はないので、それは少し寂しいかなと思います。
でも八千草薫似のマダムが教えてくれた昔、銀座で行われていた光のパレード
youtu.beネットで調べればこういう昔の映像や情報が手に入るのはやっぱり有り難いなぁとも思ったり。
最後にそのまま解散するのも寂しいので・・・
自撮り棒でみんなで記念撮影
シニア世代は「すごいねぇ〜」と言ってくれて鼻高々でした笑
ちなみにこの後でNHKの取材班に私は「自撮り棒で記念写真っていうのは良い画が撮れましたね!よかったですね!」とめっちゃ恩着せがましい発言かましました。
受信料、私の世帯だけ値上げしないかヒヤヒヤしています。
今後も手紙寺でも昭和歌謡イベントを開催する予定だそうですし、
他にも良い意味でお寺らしくないイベントも開催しているそうなので是非みなさんも足を運んでみてくださいね!